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大野城心のふるさと館 Onojo Cocoro-no-furusato-kan City Museum

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館長の部屋

更新日:2024年4月1日

大野城心のふるさと館 館長

館長

赤司 善彦(あかし よしひこ)

4月


新年度を迎えました。今年は桜の開花が遅かったので、福岡では4月1日に好天気のもとで満開の桜を楽しむことができました。
さて、昨年度は11万人を超えるお客様に入館いただきました。全国の美術館や動植物園などを含めた博物館施設のおよそ7割が入館者3万人未満ですので、とてもうれしい数字です。ご来館いただいたすべてのみなさまに感謝いたします。これからも地域の皆様に来館してよかったと思っていただける博物館運営をめざします。
 ところで、全国の博物館が事業の柱と位置付けているのが特別展や企画展です。当館でも、今年度4回の展覧会を開催する予定です。

  • 令和6年4月27日(土曜日)~6月16日(日曜日)会期51日間
    春季企画展「九大1万年史-発掘された九州大学筑紫キャンパス内の遺跡」
     九州大学総合研究博物館と共同で開催する企画展です。大野城市と春日市にまたがる九大筑紫キャンパスの御供田遺跡から出土した考古資料に焦点を当てた展覧会です。
  • 令和6年7月23日(火曜日)~9月8日(日曜日)会期48日間
    夏季特別展「黄金の茶室と福岡のお茶」(仮)
    かつて家族が集まる場所を茶の間と呼んでいました。お茶にする?は、みんなでお茶を飲むというだけでなく、コミュニケーションをとる意味でもあったのです。福岡は八女茶に代表されるお茶の名産地ですし、茶の湯の名品「芦屋釜」も制作されていました。黄金の茶室や茶道具そして親子でお茶を楽しんもらうイベントも用意しています。なお九州国立博物館体験ミュージアム連携企画での開催です。
  • 令和6年10月12日(土曜日)~12月1日(日曜日)会期51日間
    秋季特別展「土器土器!すてきな須恵器ワンダーランド」(仮)
    大野城市の国指定史跡「牛頸須恵器窯跡」をテーマに、古代の器を生産した技術を分かりやすく掘り下げて紹介します。今回は連携協定を結んでいる韓国の国立公州大学校歴史博物館の資料も展示します。併せて、古代の土器をデジタルコンテンツで体感できる展示も行います。
  • 令和7年1月15日(土曜日)~2月16日(日曜日)会期33日間
    冬季特別展「発掘された日本列島2024」
    文化庁主催で全国巡回する展覧会です。全国で発掘された考古資料を中心にした展示し、今回はその第30回記念の展覧会でもあります。北海道から沖縄までの貴重な資料が一堂に会します。

以上が今年度のラインナップです。詳細はホームページやチラシ等で順次お知らせします。ぜひ楽しんでください。

当館近くの公園の桜_館長の部屋当館近くの公園の桜

令和6年4月
               市民ミュージアム大野城心のふるさと館長 赤司善彦
館長_サイン

 
過去に掲載された館長の部屋の記事をご覧になれます。 館長の部屋_バナー 「館長の部屋(過去記事)」へ移動します。

1957年福岡県生まれ
 
専門分野
古代の大宰府や古代山城、主に朝鮮半島との対外交流、近年は水中遺跡の調査研究。
 
経歴(年度)
1983年  明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。
1984年~ 福岡県教育庁文化課技師採用、県内の遺跡調査に従事。
1985年~ 九州歴史資料館で大宰府史跡の調査研究に従事、その間4年間福岡県教育庁北筑後教育事務所等で勤務。
2000年~ 福岡県総務部国立博物館対策室で九州国立博物館の設立準備に従事。
2005年~ 九州国立博物館展示課長。
2014年~ 福岡県教育庁総務部文化財保護課長、副理事兼文化財保護課長を経て2017年3月退職。
2017年~ 九州歴史資料館企画主幹。
2018年~ 市民ミュージアム 大野城心のふるさと館館長に就任し、現在に至る。
 
業績
著作等(2018年~)
  • 「世界の水中遺跡の保存と活用」『水中遺跡の歴史学』山川出版社2018.3
  • 「大宰府の都市の造営」『大宰府への道―古代都市と交通―』九州歴史資料館2018.4
  • 「博多をめざした交易船をさがす」『西日本文化』478 2018.7
  • 「公立博物館意識改革待ったなし」『西日本新聞』朝刊2018.7.21
  • 「朝鮮式山城の特徴―主に兵站と備蓄―」鞠智城・古代山城シンポジウム資料集2018.10
  • 「大宰府の都市と古代山城 The city of Ancient Dazaifu and mountain forts」イコモス・ICOFORT 国際会議2018論文集 2018.10
  • 「古代山城とGIS―大野城・基肄城・阿志岐山城の眺望を中心としてー」『大宰府の研究』高志書院2018・11
  • 「大宰府政庁前面域」『都府楼』50 公財古都大宰府保存協会 2018.11
  • 「市民ミュージアム 大野城心のふるさと館」『歴史と地理 日本史の研究』264山川出版社2019.3
  • 「市民ミュージアム 大野城心のふるさと館 こどもたちが歴史を体感する場」『歴博』213 2019.3 国立歴史民俗博物館
  • 「大宰府と古代山城の誕生」・「大野城の研究成果」ほか『大宰府学研究』九州国立博物館アジア文化交流センター研究論集1 2019.3

注:「」は論題、『』は書籍名となります。

 
現在就任している館外の委員等
  • 文化庁水中遺跡調査検討委員会副委員長
  • 文化庁水中遺跡調査検討委員会協力者会議委員
  • 日本学術振興会関連委員
  • 福岡県・大野城市まち・ひと・しごと創生有識者会議委員
  • 福岡県・春日市文化財専門委員
  • 福岡県・久留米市文化財保存活用地域計画協議会委員
  • 佐賀県・佐賀市東名遺跡整備基本計画策定委員会委員
  • 長崎県・対馬市有識者会議構成員(対馬市博物館建設推進会議)
  • 鹿児島県・瀬戸内町近代遺跡調査検討委員会委員長
  • 鹿児島県・伊仙町生涯活躍のまちづくり町有地・施設利用構想検討委員
  • 鹿児島県・徳之島町水中遺跡指導委員会委員
  • 鹿児島県・天城町水中遺跡調査指導委員
  • 鹿児島県・奄美市小湊フワガネク遺跡保存活用計画策定委員会委員
  • 鹿児島県・与論町与論城跡調査指導委員会委員
  • 九州国立博物館名誉館員
  • 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所客員研究員
  • 公益財団法人古都大宰府保存協会顧問
  • 日本考古学協会会員
  • 九州考古学会会員

 

講演等
(2018年)
1月10日 古代の土木技術について(九州産業大学建築都市工学部)
1月17日 文化遺産セミナー「大宰府史跡の保存と活用」(福岡県)
2月14日 もっと知ろう 大宰府講座 「大宰府と羅城」(古都大宰府保存協会)
5月25日 大野城市山城塾 「博物館の楽しみ方 1」(大野城市)
6月17日 第3回九州文化財保存学研究会「災害と文化遺産 ~災害時における福岡県の対応~」(別府大学)
7月27日 大野城市山城塾 「博物館の楽しみ方 2」(大野城市) 
10月13日 太宰府市発見塾「大宰府史跡発掘調査50年」(明治大学)
10月14日 鞠智城・古代山城シンポジウム「古代山城の成立と変容 ~朝鮮式山城の特徴~」(熊本県)
10月15日 福岡県市長会研修会「大野城心のふるさと館がめざすもの」(大野城市)
10月25日 ICOFORT国際会議「城塞と都市の防御 ~大宰府都城と古代山城~」(ICOFORT国際会議2018 in彦根実行委員会)
11月8日 公立歴史系博物館の展望「大野城心のふるさと館の試み」(九州博物館協議会)
12月8日 公開講座九州学「古代の太宰府」(別府大学)
(2019年) 
館長講座(大野城心のふるさと館にて、ほぼ毎月1回)ほか