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上大利小水城跡(旭ヶ丘地区)
大野城市と太宰府市の境に、西暦664年に造られた水城跡があります。博多湾から侵入してくる敵を防ぐためのものです。しかし、水城のさらに西の山間部の小さな谷をさか上り、山を越えて侵入してくることも想定されたため、地形に合わせた小さな堤防をいくつか造ることとしました。これを小水城と呼んでいます。大野城市の上大利小水城、春日市の大土居水城、天神山水城が残っており、水城、大野城共に大防衛ラインを形成していました(図1)。

図1.水城と大野城
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上大利小水城は大野城市の上大利(現在は旭ヶ丘)に残るものです。西鉄下大利駅からバス通りを南ヶ丘方面に進み、通称5号線ガードを抜けると左に見えます(図2)。現存しているのは土塁だけで、高さ約2m、最大幅15m、長さ約80mの大きさですが、築かれた当時はもっと大きく、前面(下大利側)には濠(ほり)があったと考えられています。また、昭和54年の発掘調査では土塁の一番下の部分で盛り上げた土が崩れないように打ち込まれた木の杭が発見されており(写真1)、盛土も少しずつ積んで踏み固めながら丁寧に作り上げられたと考えられています。

図2.下大利小水城跡の場所
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写真1.発掘された木の杭
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また、平成30年に「小水城ゆめあかり広場」として整備され、多くの方の憩いの場となっています。
第5回 地名のはじまり探検隊 ~上大利編~
(小水城部分10:32~)